切目駅・沼野伸子さんの作品が完成しました

9月9日、切目駅担当・沼野伸子さんを訪ねてきました。埼玉県在住の沼野さんは2回に渡って和歌山に滞在され、この日が制作最終日でした。

ちょうど最後のひと模様を描かれるところで、ほぼ完成の駅舎待合室は本当に可愛らしく変身していました。

沼野さんの作品には直線がほとんどありませんが、この絶妙なゆらぎはマスキングテープを細かくつないだり、破ったりして作り出されているそうです。パステルの色調といい、いつまでも見ていられる癒しのある作品です。

駅の向かいにある「稲田商店」さん

曰く、電車を待つ学生さんたちや子どもたちが、お店でよく「駅がとっても可愛くなってとてもうれしい。今後も描いてほしい」と言っていると教えてくださいました。

ちなみにこちらは、魚屋さん兼お惣菜屋さん兼日用品店兼コーヒーショップという面白いお店。地元の需要に応えていったらこんなに幅広くやることになったそうです。沼野さんもよくこちらで休憩したり、お刺身をご馳走していただいたりしていたそう。羨ましい!

ご亭主のお兄さんが漁師さんだそうで、お店には新鮮な魚がたくさん。こちらはヤガラという珍しいお魚で、高級魚だそうです。顔が長い!

沼野さんに、お店でこんなことを聞きましたよとお伝えすると「学生さんたち、いつも制作の邪魔にならないように気遣ってくださって、そっと出入りしてくれたりしてたんです〜。申し訳ないなと思っていたけど、そんなふうに思っていてくださったならうれしいです」とのお返事。電車通学でなくても、絵を見にきてくれていた子どもたちもいたそうです。私たちの滞在中にも、絵を覗きに来た女の子が。無言で眺めて帰っていきましたが、静かに制作を見守ってきてくれて、いろいろと感じてくれていたことでしょう。

この日はNHK和歌山の取材も入って、まさにひと仕事終えようとしていた沼野さん(放映は終了しました)。最後に壁画の前でポーズしてくださいました。

沼野さん、制作大変お疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございました!サポートしてくださった地域のみなさま、本当にありがとうございました。