田辺発クラフトビール「ボイジャー・ブルーイング」

紀の国トレイナートでは、みんな何かのアーティストであるのではという考えのもと、食べ物や飲み物などを作っている皆さまを日常アーティストと呼んでいます。今回のトレイナートにご乗車くださる日常アーティストの皆さまを、ひとつずつご紹介します。

トレイナートの旅のお供、それは生ビール!
今年は田辺発クラフトビールメーカー VOYAGER BREWING®(ボイジャー・ブルーイング)さんが初乗車です。

14日、15日、29日に列車内でお求めいただけます。

20年のビール製造のキャリアを持つ真鍋さんが昨年、
田辺市内に満を持して開業されたボイジャー・ブルーイング。
「上面発酵」という製法で、2種類のビールを作っています。
真鍋さん曰く麦本来の味を楽しめる製法で、
高温(20℃前後)で4日程度発酵させることで
ビール酵母が果実のような香り成分「エステル」を出すのも特徴とのこと。
いわゆる「エールビール」と呼ばれる種類のビールです。

この酵母はその後、田辺市内のパン屋「mobo」さんで一部のパンの発酵に使われています。
ちなみに低温でゆっくり発酵させる製法もあり、これが「下面発酵」、いわゆる「ラガービール」です。

 

さて、ボイジャーさんのビールは2種類。
「ゴールド」は淡色で、ほのかな麦芽風味と控えめなホップの香りが特徴。

 

「コパー」は甘みと苦みをバランス良く際立たせたビールです。

 

いずれも麦芽100%で、仕込水は地元「紀州熊野の命水」を使っているとのこと。こだわり満載のビールです。ビールの話をしている時の真鍋さんは本当に楽しそう!

未来的でオープンな雰囲気の醸造所では、まさに醸造中のタンクを眺めながら生ビールをいただくことができます。ちなみに、筆者のオススメは裏メニューの「ビターオレンジ」。田辺市上秋津地区で、収穫から瓶詰めまで一貫して生産された温州みかんのジュースで「ゴールド」を割るという、オール田辺のカクテルです。

 

VOYAGERは「冒険や旅をする者」という意味。列車旅にぴったりのビールを、ぜひ味わってくださいね。