『ローカルディレクター 芝ゆかりのトレイナート旅』御坊編その2

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御坊を歩いた日の記録、続きです!
紀州鉄道の終点「西御坊」駅に降りたらそこは歴史ある町並みが続く寺内町。

御坊の町は本願寺・日高別院ができたことにより発展してきたそうです。(「ごぼう」という面白い地名もここから)

まずは由緒正しい小竹八幡神社にお参りしてから歩く!

日本書紀にも登場する小竹八幡神社。 もともとの神社は豊臣秀吉の紀州攻めの時に焼失してしまい、紀州藩祖・徳川頼宣公の別邸・薗御殿の跡地をゆずり受けた場所に再建されたそうです。

寺内町散策マップによると、奥の蔵のあるお屋敷は笹野家だそうです。

人はほとんど歩いてないのですが、古い建物が建ち並んですごくいい感じ。

渋すぎる商店がいっぱいです。
このあたり大好物の路地がいっぱいで、どこの道も隅々まで通ります。
明治初期建築の煉瓦塀。
御坊市ホームページより。 『足元を石積みとし、高く積み上げたレンガは上部で積み方を工夫しリブを出しながら迫り出し、頭には瓦屋根を載せている。奥の開口部回りの壁は曲面で仕上げ、上部もアーチを架けている。工夫された明治の赤レンガ塀は美しい。』

町の中に「下川」という小さな川が流れていて、これは水路として使われていたそう。川沿いには路地もたくさんあって、路地マニアとしてはついつい興奮してしまいます(笑)

川沿いには住宅がみっしり。
江戸中期に建てられた、旧町内最古の民家だそう!

「堀河屋野村」さんという老舗のお醤油屋さんでは奥様とお話させてもらいました。

江戸時代から続く老舗、三ツ星醤油の堀河屋野村さん。
今も昔ながらの製法でお醤油や金山寺味噌を作られています。老舗らしく、昔を偲ぶ資料もいっぱい。

堀河屋さんはもともと廻船問屋さんから醤油の醸造元になられたそうですが、ルーツは京都で、本願寺が御坊に建てられる時にやってきたのでは?とおっしゃってました。御坊の町の発展とともに暮らしてきた旧家なんですね。

商店街の方に行くとまたレトロで昭和な雰囲気が漂っていて、看板とか見てるだけでも面白い!すごくいい看板コレクションができそう。

この看板が一番好き。
とても気になる旅館「旅路」。名前が素敵だなと思ってたら、御坊にゆかりのある作家「大佛次郎」命名だそう。
この金物屋さんが大好きで、いつもずーっと眺めてしまう。
えべっさんの看板がシブい岸安商店。
老舗の和菓子屋、有田屋さん。ここの看板がカッコいい。

前からファンだった「まるきん」というお肉屋さんには必ず立ち寄ります。

御坊の名店、○金精肉店。

その場で揚げたてのメンチカツを歩きながら食べたら、じゅわーっと肉汁があふれ出て感動しますよ!

外で食べるメンチカツは最高です!!

もともとは林業家さんのお屋敷だったという「旧中川邸」の建物はギャラリーとお蕎麦屋さんになっていて、豪華な建物の中を見ることもできます。

贅を尽くした旧中川邸の玄関。屋根のひさしが幾重にも重なっています。

ひととおり町を散策したあとは西御坊駅近くの「喫茶みはる」で休憩。(ここ、同じエリアなのに実は御坊市じゃなくて美浜町なんです!)

歩きつかれたあとは「喫茶みはる」でホットケーキを。
可愛いシュガーポットに癒されます。 御坊満喫したー!!

そしてまた西御坊の駅から紀州鉄道に乗って帰ります。

電車の本数が1時間に1本程度なので、逃すとそのあとの乗り換えの予定が狂いますのでお気をつけて(笑)

それにしてもローカル鉄道で行く旅は楽しすぎて大興奮間違いなしですよ!!紀の国トレイナート開催期間中にもローカルダイブ開催予定です。ぜひご参加くださいね。