rhizome

大須賀政裕

rhizome(リゾーム)
「逃走線、それが抽象機械となって地盤面全体を覆うまで広げること。本というものの理想は、すべてをこのような外在性の面の上、同じ一つの平面の上に広げることであろう」
ドゥルーズ・ガタリの提唱した、中心も始まりも終わりもなく多方に錯綜する” リゾーム” の概念を、2011 年以降の現代において断片的映像の手法によって再解釈し、その哲学の可能性を探る。

abbau(アバウ)
電子データから紙、紙から水、そして水から映像へとメディアを変化させる手法を用いた映像作品。粒子と波動、ソフトウェアとハードウェア、コントローラブルとアンコントローラブルなど、事象の不確定性を示し、既存構造の脱構築を図る。