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デザイン列車プロジェクト

JRきのくに線のマリンブルーの車体に「紀伊半島の夢」を描こう!

この呼びかけに応じて1150人の子どもたちが車体デザインのイメージ画を寄せてくれました。紀伊半島への想いを感じる作品は、どれも微笑ましく、斬新なアイディアに溢れたものでした。

その中からデザイナー太田博久がデザイン性にすぐれた一点を選出。すさみ町在住、江住小学校4年生の下村海月さんの作品がみごと最優秀デザイン賞に選ばれました。そのイメージ画を元に太田博久が実際の列車車体に合わせたデザイン画を作成しました。そのデザイン画を元に田辺市の看板業者、紀乃国工芸社さんがラッピングシートを作成、JRとの打ち合わせを重ね無事車体デザイン施行実現の運びとなりました。きのくに線普通列車、2両編成の海側のデザインが下村海月さんと太田博久さんの共作デザインとなります。

山側2両のデザインは、趣向を変えて、みんなでシートに色を塗り、手作りすることにしました。直径50センチの円の中に紀伊半島の夢を表現するワークショップを展開。みんなで描いた作品シールを車体に貼ることをJRさん、紀乃国工芸社さんと共に計画中です。

関わる全てのひとの「紀伊半島の夢」が詰まった列車が、紀南の風景のなかを駆け抜ける日を夢見て。デザイン列車プロジェクトは現在進行中です。


 

最優秀デザイン賞 下村海月さん(すさみ町・江住小学校4年生)




 

知事賞 福永彩実さん(有田市・港小学校4年生)




 

JR賞 深見碧さん(上富田町・岡小学校5年生)




 

紀州熊野応援団賞 植野優華さん(みなべ町・岩代小学校6年生)




 

優秀賞

長村詩愛さん(河内長野市・川上小学校3年生)

 
中楠果穂さん(田辺市・会津小学校2年生)

 
澤邊瑞姫さん(白浜町・西富田小学校6年生)

 
橋本眞綾さん(和歌山市・雑賀小学校1年生)

 
大居もえさん(新宮市・三輪崎小学校6年生)

 
小阪秀人さん(白浜町・白浜第一小学校2年生)

 
ホール弘ケビンさん(御坊市・御坊小学校4年生)

 
ふな山りおんさん(田辺市・田辺第一小学校2年生)

 
芝崎花歩さん(田辺市・芳養小学校6年生)

 
竹中結実さん(田辺市・芳養小学校6年生)

 

キッズ賞(未就学児対象)(6点)

紺谷彩貴さん(田辺市・立正幼稚園)

 
坂口瑠泉さん(田辺市・立正幼稚園)

 
鈴木陽仁さん(名古屋市・平手幼稚園)

 
巽由吏さん(河内長野市・くすのき幼稚園)

 
瀬田愛さん(田辺市・立正幼稚園)

 
壷井皓士郎さん(田辺市・立正幼稚園)





「レインボーくじら号に乗って」

1000を超える作品の中から、江住小学校4年生、下村海月さんの作品が大賞に選ばれ、そのデザイン列車が紀伊半島をかけ巡っています。
2014年10月16日(木)、江住小学校のみなさんと、海月さんがデザインした「レインボーくじら号」に乗ってお出かけしました。
みんな、乗る前から、楽しみで仕方ない様子。
JRの職員さんから説明をうけた後、海月さんの絵を実際の車体にあわせて再デザインした、デザイナーの太田博久さんからもご挨拶。

さあ、いよいよホームへ向かいます。
しばらくすると、レインボーくじら号がやってきました。
「わー!」という子供達の歓声が響きわたります。

レインボーくじら号に乗り、江住駅を出発。
「あ、おばあちゃん!」
車内から外に目をやると、おじいちゃん、おばあちゃん、お母さん、町のおじさん、おばさんが手を振ってくれています。
「今日は、この列車に乗ることを話していたから、みんな見送りに来てくれたんです。」と先生が話してくれました。
車内では、JRの職員さんと話をしたり、景色をみたり、20分はあっという間です。

串本駅に到着。
停車時間が10分あったので、みんなでゆっくりと、海月さんのデザインした列車を見学しました。

その後、串本駅では電車に関するクイズを解いたり、駅長さんから切符の買い方を教えてもらったり、券売機の裏側を見学させてもらいました。

1時間、串本駅で過ごし、帰りの列車に乗ります。
「ありがとうございました。」
元気な声であいさつをして、駅長さんに見送られながら帰路につきます。

帰りの車内では、駅員さんの帽子や制服を着せてもらい、記念撮影。
みんなとても嬉しそう。
江住駅に到着後、みんなが感想を伝えてくれました。
「今日はみーちゃんの描いた絵の電車に乗れて、すごく楽しかったです。」
「今度は家族と乗りたいです。」
「自分の描いた絵の電車に乗ることができて、嬉しかったです。」
先生からは、
「本当に、心に残る楽しいひとときでした。地域の人も、電車が通るたびに、
海月ちゃんの絵が描かれた電車かなあと、毎回楽しみにしているんです。」と。

一生懸命描いてくれた絵が列車に採用され、夢を叶えることができた瞬間に立ち会えた気がしました。それは、このプロジェクトを進めている私たちの想いとも重なりました。

江住小学校のみなさん、引率してくださった先生方、JRの職員さん、串本駅の駅長さん、デザイナーの太田博久さん、そして、列車を見送りにきてくださった町のみなさん、本当にありがとうございました。